迎春記

しがないゲイの日常

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2024/3/8(金)

天気予報を見ていなかったので、家を出たとき近所の家々の屋根が白くなっていて軽く驚いた。雪が止んでからすでに時間が経っているようで、家の軒先から雪解けの水滴がボタボタと勢いよく垂れ落ちて雨音のような音を立てている。雨の中にいるのになぜか濡れないような感じで不思議だった。

会社で隣の部署のH課長に会った。半年前からTeams会議ではよくやり取りしていたが対面で会うのは初めて。昼前のTeams会議が終わった後に「なんか〇〇さん(=私)の声がエコーして聞こえてくるなぁと思って」と話し掛けられたと思ったらH課長だった。会議中にとてもフランクな物言いをするので勝手に若い人かと思っていたが、実際には一回りくらい年上の人で、最初の数秒は顔と声が一致せずに混乱する。トリックアートを見せられたような気分だった。

私はH課長が会議中に使う「つまり」がわかりやすくて好き。進捗遅れに対する回りくどい説明があると「つまり、今こんな低優先の開発やってらんねーよってことですよね?」と心の声を気持ち良いくらいに晒してくれるし、専門用語を畳みかけてくるようなバグ報告があると「つまり、お客さんが初期設定変えると動かなくなりますよってことですよね?」と影響を端的に言い換えてくれる。

対面で話すH課長は、打合せ中と同様、とてもフランクで話やすかった。直属の上司とはできないような「うちのプロジェクトやばいですよね」という話で少し盛り上がる。私も今後、万が一部下を持つような立場になったとしたら、H課長のようにフランクな人になりたいなぁ。