9月に行った輪島温泉旅行のブログを書こうと思っていたのに、繁忙期で1か月近く経ってしまいました。ブログ用の写真整理まで済ませてあり、せっかくなので記事にします。諸事情により、ダイジェストとなります。
......以上、輪島温泉旅行のダイジェスト放送でございました。
この2日間、天気にも恵まれ、宿の食事も温泉も素晴らしく、心配していた車の運転も能登半島を縦断する「のと里山街道」というのが広々としていて、GWぶりの運転でしたが怖いことなんて全くありませんでした。
だから本当はもっと金沢の魅力をたっぷりと伝えられるようなブログにしたかったんですが......。ちょっと、その......事情があって......。もちろん、1か月近くが経って忘れてしまっているというのもあるんですが......帰り道での出来事が印象強すぎて、他が掠れてしまったというというか......。13時手前にあった......あの出来事がちょっと......。
でも、もうそのことしか印象に残ってないので......正直言います。全部話しますね。問題の時刻の少し前、見附島観光を終えたお昼すぎの当たりからのこと。
お昼ごはんをどうしようかと話し合った結果、金沢駅に戻って少し遅めのお昼にしようということになりました。帰りの新幹線は16時。もう少し観光できる時間もありましたが、なにせ運転に不慣れな身ですから、時間にゆとりをもって行動したいという思いが勝りました。とはいえ運転も2日目。少し感覚が戻っていましたし、行きと同じ広々とした「のと里山海道」を通るルートだったので特に不安はありません。見附島のある珠洲市街の道を抜けると、道がゆったり開けてきて、徐々に肩の力も抜けていきました。
初日と違ったのは、車がやや多かったということでしょうか。三連休の最終日、金沢への上り方面ということを考えると当然だったかもしれません。
ふとバックミラーを見ると、後ろに大型バイクが一台われわれの後ろにピタリと着いていました。ちょっと近くて嫌だなという距離感で、早く抜いて欲しいと思ったのですが、あいにく一車線の区間でした。しばらくは、導火線の着いた爆弾を後ろに引きづっているような落ち着かない時間を過ごしましたが、ちょうど「のと里山空港」を過ぎたあたりでそのバイクもいなくなってくれました。時刻は令和5年9月18日午後0時50分ごろ。問題の時刻の数分前です。
空港を過ぎて、道が少し上り坂になり、スピードが落ちてきた車を加速しようとアクセルを踏みこんだ時でした。突然、道路脇から何やら"赤い物"を持った人が数人飛び出してきたんです。
「は?!」
多分、声も出てたと思います。車はもちろん急ブレーキ。すぐに状況が読み込めず困惑したのですが、その人との距離が近づくにつれて、"赤い物"が何かということだけは判別できました。
旗、でした。大きく「STOP」と書かれた......あっ(察し)。
その赤いSTOPと書かれた旗に誘導されるがままに徐行で運転していくと、坂の勾配で見えていなかったところに脇道があり、赤いパトランプを付けた白黒ツートーンの車が3台ほど待機していました。さすがに状況を理解して車の窓を開けると、ヘルメットをかぶった男性......もとい警察官にこう告げられました。
「お兄さん。ここの道ね、法定速度60kmなんだけど、お兄さんの車、77km出てました」
17kmの速度超過、減点は1点、反則金は12,000円、だそうです。
私、道路交通法違反で捕まったみたいです。
マジかよ――――!!
どうやらあの大型バイクから距離を取ろうとスピード出し過ぎていたみたいです。もう一つ勘違いだったのは、広めの道路は「珠洲道路」という道路で、のと里山海道(法定速度60km〜80km)でもなかったということ。あれ......"ようこそ のと里山海道へ"っていう道路標示見た気がするんだけど......。
色々言いたいことはある私とは対称的に、警察官の対応は非常に淡々としていました。「一応、速度確認してもらっていい?」と私を車から降ろすと、スピードメータの表示を一緒に確認させました。対する私は、その場で罰則金を払うのかと財布を取り出す狼狽ぶりで、それを見た警察官に「あ、お金は今じゃなくて振り込みだから!」と呆れられました。いや知らんがな。
初めての違反で自分がこの後どうなることやら分からない中、実感を伴ったのは「じゃ免許書見せて」と言われたときでした。財布から取り出した免許書を見て「あ......次回からゴールド免許じゃなくなるのか......」ということに気が付いたからです。今後の処遇について一つ具体的なイメージができると、急にジワジワと後悔が膨らんできました。が時既に遅し。
残りの帰り道、助手席に座る恋人との会話は、もっぱら交通ルールに関する話題でした。「法定速度超えると捕まるんだねぇ」という"雨の日に傘を差さないと濡れるんだねぇ"レベルの偏差値の低い発言をする私に対して、早速スマホでスピード違反について調べたらしい恋人は「あと3kmオーバーしてたら2点減点されてたね」と怖いことを言ってきました。免許を持っていない手前、強いことこそ言いづらそうでしたが、それでも「前から思ってたけど結構スピード出すよね」とチクリと言ってきました。決してスピード出すのが快感という訳ではなくて、「のろまの車だと思われたくない」という思いからだったんですけど......まぁいずれにせよ間違ってました。猛省。年に数回しか運転しないんだし、これからはどんなに車間距離を詰められようとも、法定速度で運転しようと心に決めました。
その後は安全運転で無事に金沢駅に到着。車を返却した途端、思い出したようにお腹が空いてきました。駅中の「8番らーめん」で欲望のままにお昼ごはんを食べて、今回の金沢旅行は終了です。
......こんな話の後でアレなんですが、金沢とても良かったです。まもなくカニ漁が解禁される季節ですし、皆さんも次回の旅行は金沢へ行ってみてはいかがでしょうか。くれぐれも安全運転で。