迎春記

しがないゲイの日常

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初めて山でテント泊をする(Day 1)【木曽駒ヶ岳】

先週末、友達と3人で木曽駒ヶ岳に行って、人生初の山でのテント泊してきました。せっかくなので、撮ってきた写真の一部を紹介します。

......とその前に。

今回一緒に行った友人(Y君、M君)とは偶然つながった3人なので、そのきっかけについて少しお話しておきます。

私とY君に関しては、結構面白い出会い方をしていまして、それは6年くらい前のことなのですが、まだ元彼さんと付き合っていた頃に、私が行けなかった飲み会に行った元彼さんから「しゅんくんにめっちゃ似てる子が来てた!」と言われて引きあわされたのがきっかけです。最初会った時は、確かに顔立ちはお互いに濃い系統でしたが、似ているか似てないかで言えば全然似てない!というのが第一印象。趣味に関しても、Y君は登山と洋楽とフェスが好きという、登山以外の趣味は私とは全く合いません。でも仲良くなるにつれて、元彼の言わんとしていた"似てる"のポイントが何となくわかる気もしてきました。

まず分かりやすいところで言えば、同じ大学→同じ会社という経歴。だからという訳ではないのかもしれませんが、何となく会話の波長が合うなと感じることが多いです。話題もそうですが、たとえば私の伝えたいポイントは、言葉にしなかったところまで理解してくれたり、時には私よりもさらに分かりやすい言葉で言い換えてくれたり、一緒に話していてそういう心地良さがあります。そんなY君とは、私が元彼さんと別れた後も繋がりは続きまして、今では元彼のさんの残してくれた良い遺産となってます。最近は湘南の方に引っ越し、マリンスポーツもやってるらしく、今回久々に会ったら色黒でムキムキになっていました。

M君の方は、私の入っているトレイルランのサークルで知り合いました。サークル内で唯一のタメということで、本来一番仲良くなりそうなものですが、最初はあまり絡みはありませんでした。それは私のせいなのですが、M君の寡黙で職人のような雰囲気に、なんとなく話しかけるのがちょっと怖かったんです。実際、M君はトレイルランの他にも、ロゲイニングやオリエンテーリングのような山の大会にも出ていて、山への熱量が凄まじいですし。だから軽い趣味みたいな感じでトレランをしている私なんてとても話しかけられない、そんな畏れ多さもあったと思います。ですがY君と3人で登山に行くようになって、話してみるととても気さくな感じだし、意外と抜けているところがあって、今ではちょっとかわいいとすら思ってます。そんなM君は山へのアクセスを上げるため、都心から八王子付近に引っ越して、ほぼ毎日トレランしているらしいです。熱量すごすぎ。

あとはY君とM君を私が引き合わせて3人の関係が出来上がった......のであれば無くはない話かと思いますが、そういうわけでは無くて、Y君とM君も偶然アプリで知り合った2人です。ホント世界が狭い。私が2人のつながりを知ったのは、Y君のInstagramにあがった登山の写真に、M君が写っていたのがきっかけです。「え、そこ繋がってるんだ」というところから、じゃ今度は3人で一緒に登山行こういうことになり、このパーティでの最初の登山が実現しました。以降、日常的に遊ぶ友達という感じではないですが、なんだかんだ毎年夏になると、アクティブなY君から号令がかかり、3人で山登りに行っています。

Day 1

さて、ここからが本題。今回は長野県にある中央アルプスの最高峰「木曽駒ヶ岳」へ行ってきました。標高こそ2,956mもありますが、標高2,612mの千畳敷までロープウェイで行けますので、久々の登山+初テント泊となる私にとっては非常にちょうど良い山でした。

07:00 集合

集合場所は八王子。最近マイカーを買ったYが車を出してくれて長野に向けて出発です。

腕筋あるとハンドル握るだけでカッコいいですねぇ

10:30 菅の平バスセンター

ロープウェイに乗る「しらび平」付近はマイカー規制で一般車が入れないので、車はこのバスセンターに置いて、バスに乗り換えます。

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11:30 しらび平

バスセンターから30分ほどで、しらび平に到着。バスの中のオバ様が「今日の中秋の名月、見えると良いわねぇ」と話しているのが聞こえてきて、ここで今夜が偶然にも中秋の名月だということを知り、ちょっとテンション上がります。

11:50 千畳敷

ロープウェイは少し行列になっていましたが、臨時便も出ていて、昼前には千畳敷に到着しました。千畳敷駅がそのまま小さなホテルになっていて、そこのレストランで昼食をとります。名物のソースカツ丼。

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腹ごしらえして出発です

12:20 登山口

ホテルから15分ほど歩くと、登山口です。ここからはひたすら上ります。

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13:30 宝剣山荘

70Lのザックを背負っての上りはやっぱりきつかったですが、道自体はそこまで歩きにくくはなかったですし、何よりゴールが目視できるので精神的にも楽でした。1時間ほどで上り坂は終わり宝剣山荘に到着。f:id:heckyeah_dude:20220912162952j:image

ここから、テントサイトのある頂上山荘までは中岳(2,925m)という山を越えて行きます。

宝剣山荘から見る中岳

中岳の頂上を超えるとテント場が見えてきます

14:00 頂上山荘+初幕営

こちらが本日泊まるテント場です。

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山荘には無料で水がありますし、トイレも水洗トイレが使えて、山小屋としてはありがたい環境。電波も微弱ながらありました(画像転送とかは無理だけど、LINEのやり取りはできるレベル(Docomo))。

そして、いよいよ初のテント幕営です。

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とはいえ、山岳用テントは張るのが非常に簡単ですし、家でも練習してきたので特に問題なく幕営完了。そして寝床を確保してさぁ木曽駒ヶ岳へ、と言うところで激し目の雨が降ってきてしまい、一旦テント内に避難です。タイミングとしてはギリギリ。危なかった。

2人用のテントなので、1人で使う分には充分な広さ

仕方ないのでテントの中でおやつに買っておいたメロンパンを食べました。カバンに詰め込んでいたのに、気圧差で自然にエアクッションになっていて無傷。すごいパンパンです。

15:15 木曽駒ケ岳に向け出発

雨は通り雨だったようで、再び晴れてきたので、荷物を置いて最高峰の木曽駒ヶ岳のピークに向かいます。重いザックを下ろしているのでスイスイ上れます。

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15:30 頂上到着!

15分ほどであっさり頂上まで着きました!

百名山24座目!

この後まだ夕ご飯には早いし、この辺りを寄り道してみようということになり、「濃ヶ池」に向かうことにしました。

寄り道の計画中の2人

濃ヶ池への道中、ライチョウにも会いました。かわいい。

ライチョウ見つけられますか?

17:00 濃ヶ池

でもこの濃ヶ池が思ったより遠くて、到着時はほぼ日が落ちてしまっていました。

濃ヶ池。Y君「ロードオブザリングの"死者の沼地"みたい」

18:00 テント場帰還+夕食

テント場に戻った時にはもう真っ暗。急いで夕食の準備に取りかかります。とは言っても、料理はほぼYが作ってくれました。

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今夜のメニューは「チキンオーバーライス」。さすがトレーニーだけあってタンパク質たっぷりです。

彩りもあります

19:15 中秋の名月のお出まし

晩ご飯を食べて、お酒を飲みながら談笑していると、いよいよ中秋の名月が中岳の裏から昇ってきました。とんでもなく明るい。写真じゃ伝わんないんだよな〜と思いつつ写真を撮ってみると、まるで朝日のような写真が撮れました。

眩しい......

この明るさで星はほとんど見えなくなっていましたが、月の迫力は圧巻です。Mがボソッと「中秋の名月を山の上で見るなんてもう人生でないだろうなぁ」と言っていて、あぁホント良い時に登山来たなぁとしみじみ。最近はテニスも初めて、山へのモチベーションが下がっていたんですが、やっぱり登山って良い。綺麗な月を見ながら晩酌できるなんてもう最高じゃあないですか。

...最高だったんですが、外気温は8℃。息が白くなるくらい寒いです。Y君が苦労して色々お酒を持ってきてくれていたんですが、キンキンに冷えたビールもチューハイも全然進みませんでした。

20:00 就寝

20:00ごろには小雨もパラついてきてしまったので解散して、各自テントに戻りました。もちろん特にやることもないので就寝。20時台に就寝とかいつぶりだろ......。果たして眠れるかしら。

 

(Day2に続く)