迎春記

しがないゲイの日常

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2024/10/7(月)

先日恋人との記念日を迎えて(たぶん)、現在7年目に突入したのだが、さすがに6年も一緒にいると相手の様子の些細な変化にも引っ掛かりを覚えるようになる。今日は私の「おはよ」というLINEに9時を過ぎても既読がつかなかった。これは朝型人間の恋人にとってかなりのレアケースである。

まず何かあったのだろうかと心配になったのだが、9時半を過ぎたころ「おはよ」というLINEがポツリときたので少し安心した。安否確認が取れると、次は何だかそっけない返しであることが気になった。いつもならおはようの後に「今日寝坊しちゃった」とか「朝仕事してた」とか何か一言が続きそうなものである。

この場合「今日なんか元気ないな」と相手の体調面の心配をするのが王道ルートなのかもしれない。しかし私は違った。「あれ自分何かしたっけ」。まず初めにそう思った。気づいていないだけで、自分になにか怒っているのかもしれない。そんな不安から自分の行動の振り返りタイムが始まってしまった。直近から始めて6年間。総復習してみると、相手に言えないことこそないものの、”敢えて言わないでおいた”程度のことはポツリポツリと思い浮かぶ。そうした一つ一つがそわそわの振幅が大きくしていった。

その後も返信が来ないということはなかったものの、LINEのテンポはいつもより悪かった。そのせいで通知の無いスマホを何度も持ち上げてしまったり、返信の間隔に何らかの意図があるのではないかといちいち心配になってしまい、仕事に集中できなかった。

20時に退勤。私の「おしおわ」というLINEに比較的平均的な早さで応答があって少しだけ心が平静を取り戻した。本当に何でもなければ良いのだけど。

帰り道、今日のそわそわ感って性病検査の結果を待つ時間のそわそわ感と少し似ていると思った。即日検査の採血から結果が出るまでの15分間。あの時間は過去の自分の行動を振り返って悔悛の時間になる。今日はそのそわそわが半日ほど続いたので帰ったときにドッと疲れていた。