迎春記

― 手持ち無沙汰なあなたに贈るゲイの小噺 ―

拝啓 22歳の僕へ

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こんにちは、しゅんです。実は先日、ひっそりと30歳を迎えました。

 

去年からブログでは既に30歳ってことにしてあったのですが、1月生まれの僕は正式にはまだ29歳で、先日“満”30歳となりました。

 

1月生まれあるあるだと思うんですが、年を越すタイミングと年齢を重ねるタイミングが近いせいで、新年に"今年の"目標と立てた目標が、いつの間にか"○○歳"の目標にすり替わっていることありませんか?...僕だけかな。笑

 

目標を立てたばかりのせっかく一番モチベーションの高いその期間に、ダラダラと"モラトリアムのような"過ごし方をしてしまうせいで、新年の目標なんて達成された試しがありません。今年も筋トレとマラソンの目標を立ててるはずなのに、ジムなんて1回も行っていないし、ランニングもサークルの友人と1度隅田川周辺を走った限り。月間走行距離100kmとか言ってたのに、今月はまだ15kmです。

 

僕の思い浮かべてた30歳って、こんなダラしなかったかな...。笑

 

 

今年の誕生日は平日だったのですが、恋人さんがお祝いをしに僕の家まで来てくれました。ケーキが入っているような四角い箱を下げていました。

 

ちなみに僕はケーキよりも断然タルト派です。クリームを塗ったスポンジにちょこんとフルーツがのったようなケーキではなくて、薄っぺらいタルト生地に、もはやフルーツ食べてるんじゃないの?と言わんばかりの比率でフルーツがたっぷり乗っかっているようなやつです。

 

それも色んな種類のフルーツが使われた色鮮やかな"フルーツタルト"ではなくて、イチゴだけを使った一面真っ赤なタルトだったら最高。やっぱり、僕の中で果物の王様はぶっちぎりでイチゴです。

 

んでもって、イチゴの中でも一番好きなking of kingな品種は、静岡で作られている「きらぴか」という品種。

 

数年前、河津桜祭りへ行った際に寄った伊豆フルーツパークで知りました。イチゴ狩りをして様々な品種の食べ比べをしたのですが、「きらぴか」の独特な酸味と言ったら...!明らかに他のイチゴと味が違うんです。すごい印象的でした。

 

...ってような話を僕が日頃から再三語っていたので、恋人さんの持っていた箱の中身はもちろん「イチゴのタルト」。まぁ、さすがにきらぴかでは無かったですけど。

 

今年で30回目の誕生日。

 

年々、誕生日の特別感が自分の中で薄れつつあったんですが、タルトの上の自分の名前が書かれたホワイトチョコレートを見たら、やっぱり嬉しかったですね。まだまだ子供です。

 

 

さて、大分前置きが長くなってしまいましたが、今日書こうと思ってたのは22歳の僕に言いたいことです。30代になった記念に、20代を振り返ってみようと思ったのです。

 

「22歳」としたのは、それが僕がゲイデビューしたばかりの初々しい時期だからです。この時期の自分に僕は言いたいことがたくさんありまして。笑

 

では手紙風にいきます。

 

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22歳のしゅん君へ

 

初めまして。30歳になった君です。

 

まずはゲイデビューおめでとう。"親の期待"という名のレールを何も疑うことなくに進んでいた君にとって、そのレールの方向を変えた勇気ある一歩でしたね。今はまだ、"踏み外したのでは..."なんて不安に思っているかもしれません。でも安心してください。そちらが君にとって正しい方角です。

 

22歳の今は、確か友達作りに苦労している頃でしたっけ...君は昔から友達作りが苦手ですからね。

 

小学校の頃は親が決めた友人と一緒に登校し、中高は兄がいる部活に入って、大学では最初に話掛けてくれた友人の後ろをいつも付いて歩いていた君。おかげで君の友達作りはいつも友達経由。3人では遊べても、2人では気まずいような友達がたくさんいるんじゃないですか?

 

どう?図星でしょう?笑

 

...そりゃそうです。だって僕は君だから。

 

でも安心してください。そんなコミュ障な君も、残りの20代を友人に囲まれて楽しく過ごすことになります。

 

あ、でも勘違いはしないでくださいね。30歳になった君は今も変わらずコミュ障です。今でも自分からみんなの輪に入っていくことはまずありません。残念でした。そしてごめんなさい。

 

でもそんな君が、なぜ友達を作れたのかわかりますか?

 

それは君が周りから誘われる機会に恵まれたからです。

 

「何だ...たまたま運が良かっただけか...」

 

自分に自信のない君は、そんな風に遜るかもしれません。

 

でも僕はそうではないと思います。そういう機会を引き寄せたのは君自身なんですよ。

 

 

こんな風に考えてみて下さい。

 

みんなを誘っていつもグループの中心にいるような人っていますよね?今君が目指している、そしてそうならなければいけないと思っている"コミュ力が豊かな"人たちです。

 

そういう人が"誘いたくなる人"ってどういう人かわかりますか?同じようにコミュ力豊かな、面白くてキャラ立ちしている人でしょうか?

 

...いやもちろんそれもそうなんですが、実はそれだけとは限らないんです。

 

じゃあ他にどんな人か誘いたくなるのか?

 

僕は「自分と同じ趣味があって、そしていつも暇な人」だと思います(僕の想像ですけど、たぶん間違ってはいないと思いますよ)。

 

そしてこの"暇な"っていうのが地味に重要で、「あいつはいつも暇だから誘えば来てくれる」っていうような人がきっと誘ってもらえるんだと思います。

 

でも友達のいない今の君、正直ひまですよね?笑 この点に関して今は心配いらないです。素質有りということです。笑

 

 

じゃあ、あとは自分が好きなもの=趣味があれば良いわけです。

 

そして君は、自分の興味に熱中することにおいて、実はなかなかの才能を持っているんですよ。...って、それにはもう気がついているかもしれませんね。

 

例えば、22歳の今は「ぷよぷよ」にハマっている頃でしょうか。大学の授業が落ち着いて、周りが企業研究やら自己分析など就活に向けて準備を進めている横で、3DSでぷよぷよをやっている君を、きっとみんなは白い目で見ていることでしょう。そんな視線も気にせず、君はやがてYoutube Liveでぷよぷよのゲーム配信を始めます。ホント、君のはまった時の熱中ぶりには呆れてしまいます。...あっ、自分のことでしたね。

 

でも、そんなぷよぷよ好きが功を奏して、君はたまたま参加した飲み会で、同じぷよぷよ好きの人と知り合い友達となります。『ぷよぷよ会』なるLINEグループにも招待してもらえます。

 

ホント世の中何があるかわかりませんね。

 

念のため釘を刺しておきますが、就活中のYoutuberデビューを美化するわけではありませんよ。やるべきことは最低限やってください。君が気を抜かないように、就活の結果についてはここでは書かないでおきます。

 

でも自分の好きなことが直感的にわかって、好きだと思ったことに対しては、たとえ周りから何と思われようと熱中できる。君のそういうところは、趣味を見つける上で強力な長所なんです。世の中、何でも"時給換算"して、お金の観点だけで趣味の良し悪しを判断する人が少なくありません。お金は絶対的に必要な物ですし、別に悪いことではありませんが、ちょっと勿体ないですよね。

 

そして自分の好きなことがはっきりとした人は、周りから誘ってもらえる機会に恵まれるようになります。今は信じられないかもしれませんが、これは本当のことです。

 

...どうですか?少し肩の力が抜けたんじゃないですか?

 

だから、人混みもお酒も得意ではないのに、友達作りといって無理してクラブに行かなくたっていいんです。...って言っても独りが不安な君は行ってしまうんですよね。知っています。

 

 

まぁ色々グダグダ書きましたけど、僕が君に一番伝えたかったのは

 

「自分の好きなものがはっきりしている人には、色んな人/機会が引き寄せられる」

 

ということです。これが僕が20代で学んだ最大の気づきです。

 

だから、これからも自分の中の「好き」を大事にして、焦らず君のペースで楽しんでいったら大丈夫です。

 

30代のこれからもそうするつもりですから。

 

では今日はこのへんで。また10年後に手紙を書きます。

 

あ、くれぐれも健康第一で身体には気をつけてくださいね。

 

 

30歳になったしゅんより