迎春記

― 手持ち無沙汰なあなたにゲイの小噺を ―

本からわかる自分の気持ちの話

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僕は本が好き。

 

外出するときの持ち物確認は、財布とスマホの次に文庫本だし、デートの待ち合わせには本屋を指定することが多いし、アプリ経由で"読書リアル"もしたことがある。

 

ちなみに僕が言っている"読書リアル"というのは、会った当日にブックオフでお互いに本を1冊ずつ選び合い、喫茶店で読書するというものだ。その時の相手が提案してくれた。

 

初対面で黙って読書だなんて気まずくないか...と最初は心配したけれど、その人は石のように落ち着いた大人の雰囲気のある方で、不思議と沈黙のプレッシャーを感じなかった。

 

そして何より、相手が選んでくれた本がとても面白かった。1巻完結の青年コミック(※後述)だった。もうずっと前のことだけれど、読み終わった時に、まるで映画を1本見終わったような充実感があったことを今でも覚えている。

 

一方の僕が選んだ本と言えば、限られた時間に読み終わるようなものが良いだろうというだけで、"日本SF短編集"みたいな本を選んだ気がする。あぁ...なんて安易なんでしょう。

 

その本がつまらなかったのか、僕の面白みのないチョイスに人間性の薄さを見透かされたのか。相手の真意はもはや闇の中だけれども、結果から言えば、その人との2回目は無かった(そういうこと)。

 

"読書リアル"は難しい。

 

...あ。いかんいかん。話が脱線してきた。

 

今日は、掲題の通り、本からわかる僕の気持ちのお話になります。

 

 

僕が読む本は大抵2種類。

 

まずは「啓発本」。

 

啓発本は、読めば自分が賢くなったような気がするから好きだ。もちろん、そんなの勘違いで、実際に自分がすぐに賢くなるはずもない。でも、短時間で読めるし、手ごろに成長を感じることができるのだからやめられない(だから勘違いだってば!)。

 

しかも書店に行けば、啓発本なんていくらでもあるし、新しいものが次々と出てくる。飽きることもない。今、本棚を見てみると、時間術、メンタル術、読書術、睡眠術、仕事術。そんな分野が並んでいる。ブログを始めた最近では、文章術の本も増えつつある。

 

はてさて、この中で内容を覚えているものは果たして何冊あるのだろう。

 

 

もうひとつが「小説」だ。

 

小説、なんていうと恋愛小説、推理小説、SF小説、、、と幅広いけれど、僕のチョイスもこれまた幅広い。特に好きなジャンルとかはなくて、表紙を見て何となく手に取ってみて、最初の数ページ読んで、面白そうだったら買う。

 

こうして考えてみると、どちらの種類の本を買うにしても、僕は書店で本を選ぶのが好きなのかもしれない。

 

 

そんな僕は最近、自分の本選びとそのときの自分の気持ちにある相関があることに気が付いた。

 

それは、ポジティブな気分の時は「啓発本」を買い、ネガティブな気分の時は「小説」を買う傾向があるということである。

 

ポジティブな時はもっと上へ行こうとして知識を求め、ネガティブな時は現実から読書の世界に逃げたくなる。そんなことだろうと思う。あぁ単純。

 

僕が昨日買ったのは西加奈子の「i」と言う本(※後述)。そう、小説。自己分析結果はネガティブ状態。

 

まぁね、そんな偉そうに自己分析をしなくても、ネガティブなのは既にわかっている。先週の日曜日のアレだな。アレ。

 

 

先週の日曜日。僕は出ていないのだけれど、トレランサークルの後輩(と言っても年下というだけで、僕より先にサークルにいた奴)が、湘南国際マラソンというフルマラソンのレースに出て、4時間3分という記録を出したらしい。

 

さておさらいすると、僕のフルマラソンの記録は4時間28分。

 

ま、負けた..。しかもがっつり。

 

以前一緒に出場したトレイルランの大会では僕の方が勝っていたし、サークルでも僕の方が先を行くことがほとんどだった。彼はInstagramからは日々ランニングを頑張っているようだったけれど、それでもどこかでこの後輩よりはまだ自分の方が速いと思っていたのだと思う。そんな自信が粉々に砕かれた。それは見事に。

 

所謂、悔しいという気持ち。

 

そして僕はその悔しさをバネにするのでもなく、西さんの描く世界へ逃げ込む気満々。まぁ、まずは一度逃げてから考えよう。うん、それが良い。

 

 

そんな悔しさからの"逃避癖"がある僕だが、気持ちを切り替えるためのとっておきの動画がある。

 

ホンダさんの、あのCMだ。

 


ホンダ CM 「負けるもんか」篇

 

頑張っていればいつか報われる

持ち続ければ夢は叶う。

 

そんなのは幻想だ。

 

大抵、努力は報われない。

大抵、正義は勝てやしない。

大抵、夢は叶わない。

 

そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。

 

けれど、それがどうした。スタートはそこからだ。

 

新しいことをやれば、必ずしくじる。腹が立つ。

だから寝る時間、食う時間を惜しんで何度でもやる。

 

さあ。

 

きのうまでの自分を超えろ。

きのうまでのHondaを超えろ。

 

「負けるもんか」

 

さて、ランニングの特訓でも始めますかねぇ。

 

この記事で登場した本

アンダーカレント  アフタヌーンKCDX

アンダーカレント アフタヌーンKCDX

  • 作者:豊田 徹也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/22
  • メディア: コミック
 

 

i(アイ)

i(アイ)

  • 作者:西 加奈子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 単行本